『新作を追う意味』配信ダイジェスト
2026/04/19 配信の「てまげむ」を掻い摘んだ、10分ほどで読めるダイジェストです。(2026/05/19に note より転載。)
【背景】別配信 [1] のチャットにて、「旧作ゲームが超飽和してるのに、新作追い続ける意味があるのか?」というテーマの提案があった。ヘッダー画像の背景は『PRAGMATA』(CAPCOM, 2026)。
ゲームには旬がある
◎めがぬ(以下め): どうですか?ここにいるみんな、新作好きじゃないですか?
一同: そうですねー。
◎め: じゃあ、理由は何ですか?
♣あわい(以下あ): やっぱりゲームには旬があると思う。マルチゲームは、当然出たときが一番人が多いから。あと、攻略メタも後から入るほど〔学習〕負荷が上がっていくから、最初からやったほうが良い。ソロゲーム、例えば今やってる『紅の砂漠』(Pearl Abyss, 2026. 以降『砂漠』)とかも、マスの情報深度が上がるごとに情報が増えてく感じっていうのが結構あって、そういう意味ではソロゲームを新作としてやる面白さってのは、このソーシャル時代で更に上がったかな。昔だったら攻略情報なんて「ファミ通」読むとか。ネットもあったけど、今ぐらいどんどん更新されたり、集合知が増えていくペースは高くなかったと思う。
♣あ: 特にいま『砂漠』でも「ここに美味しい武器があるよ。」みたいな。ま、ゲームもボリュームが増えていってるから、一人で攻略し尽くすのは難しいし、かと言ってみんなが一通りしゃぶり尽くした後にやるよりも、 X (Twitter)とかを眺めて「こういうのがあったらしいな。」ぐらいで触れるときの面白さっていうのが新作にはあるかな、と思いますね。
♠セヴンス(以下セ): 僕は特に対戦ゲームが好きなので、人口が多いうちにやったほうが対戦ゲームは絶対楽しいんですよ。だから、 FPS に限らないけど、対戦ゲームで気になったやつは人が多いうちにやりたいってのが一番でかいかな。
◎め: 昨今、ほとんどのオンラインゲームがしばらくしたら人口減るわけじゃないですか。ということは裏を返すと、新作に飛びついたところで〔自分も〕すぐやらなくなるんじゃ?
♠セ: その可能性もある。
◎め: なら、もう安定しているゲームでよくない?という考え方もあるんじゃないですか。
♠セ: それはないですね。
♣あ: いま『Battlefield』やりたいなら『Battlefield 6』(Battlefield Studios, 2025)しか無くない?とか『Call of Duty』やるんだったら最新作 [^1] に移住し続けるしか無くない?と思うよね。
❖がるべす(以下が): マッチング人口がないとマッチングしなくて満足に遊べないとかっていう現実的な問題はありますよね。 Co-op ゲームとかも、そうなんですけど。
♣あ: あるいは、もう異常に煮詰まった奴しか残ってない、とか。
◎め: ここにいるみんなが新作追ってる側だから、あえて反対のことを言ってますけど、多くの人にとっては、すぐ消えるかもしれない新作より、確実に人の多い旧作をやったほうが良いですよね。
▲半魔バルマ(以下半): 更にその逆もまた然りですよね。旧作って、その評価が固まってしまっているから、「これは楽しい。」「ここが楽しくない。」とか結構定まってるじゃないですか。でも、新作ってそこが未知数で、自分で遊ぶことで「そのゲーム自体にどんな楽しさがあるのか。」とか「自分に合ってるか。」みたいなのを自分で判断できるじゃないですか。そのゲームがどういうものなのか見出す楽しさがあるのが新作なのかな、って感じはしますね。
❖が: 自分で見出したいのか、買い物として失敗したくない・変なものを掴みたくないのか。どちらの考え方もあるんですかね。
♣あ: 別の考え方で言うと、最新が良いかというとそうでもない人が居るのが格闘ゲーム。格ゲーには「パッチ〔リリース後の修正・アップデート〕があることが許せない」人が一定数居て。『北斗の拳』(アークシステムワークス, 2005)とか『ヴァンパイア』(CAPCOM, 1994)とかを十年、二十年、三十年とやり続けることこそが極みに達する道なんじゃないか、みたいな。だから、「最新格ゲーは、アプデがある限り完璧な格ゲーではない。」って豪語してる人は見たことがある。
♠セ: すごいな……。
♣あ: 「所詮パッチ間での最強でしかない。」「半年、一年間最強の奴らしかいないから浅いんだ。」みたいなことを言ってた。
[^1]: 現在の最新作は『Call of Duty: Black Ops 7』(Treyarch ほか, 2025)。
[^3]: 2026年5月19日現在、 note からの転載において pckt.blog 上でリンクカードが正常に表示されていない。
いまやるなら洗練されたものを
♣あ: 過去の名作とかでも、「エポック・メイキングであったこと」が評価されている作品というのはあって。そういうのは、それのフォロワーが氾濫してからプレイしても「あれ、なんか洗練されてないし、大したことないな。」みたいな。「『コマンドー』(M. L. Lester, 1985)ってネットミームしか喋んねえな。」みたいな現象が起きるよね。
▧大井いちひと(以下大): 逆、逆。順序が逆。
❖が: 僕、このお題を聞いた時、「ライブラリーに積みゲーが何百もあるのに、なんで新作買うの?」って責められてるような気がして。
一同: あはは。
❖が: でも、やっぱり新作って進化してるし洗練されて来てるんですよね。だから、僕は過去の偉大な名作よりも、面白いかどうか評価も分からないけど最先端のゲームのほうが、食指が動く。
◎め: そういう意味では、「旬」ありますわ。ソロゲーでも。
♣あ: 無駄のないシステムが多くなってきてるじゃないですか。 RPG で言えば、ベンチの仲間に経験値が入らないゲームを今にこにこプレイできるか?っていう。当時は「こういうもんだ。」と思っていたからできてたところはあったよな、っていうのがあるね。
▲半: 今更めっちゃ昔のゲームを楽しめるか?といったら、ね。ストレスフルでしかない場合も全然あります。チェスト〔道具箱〕参照してくれないとか今やストレスだし、そういった機能は結構デファクト・スタンダードになってきてる。
♣あ: そういう意味では、過去の名作も今は結構、現代版としてリファインして出てくることも多いから。リメイクされた『空の軌跡 the 1st』(日本ファルコム, 2025)が大ヒットしたし。
▧大: 最初に言ってた「旬」が外的な旬だとしたら、今の話は内的な旬なのかな。 QoL (Quality of Life)的な話でもあるとは思うけど。
◎め: まぁだから、そういう不便さも含めて好きっていう人――例えば、一生レトロゲームやってるような人――もいるし。
▧大: そもそも、その人には不便さが気にならない、気が付かない可能性だってあり得る。
♣あ: 逆に、 2D ゲームでグラフィックにシェード〔影〕がついてるのは許せねぇって人だって居る、と。
新作の価格設定について
◎め: 普段、新作を追ってはいるんですけど、直近で良いのが無いなって思ったら、ウィッシュリストの整理をするんです。すると、あるんですよね。過去のものでも、見るたびに絶対「お」と思うものが最低でも一個は見つかる。そのことが良いか悪いかは置いといて、新作を追わなかったからこそいろんなものが目に入るし、発見できることがある。そういう意味で、ウィッシュリスト――なにかしら見返せる状態にしておくっていうのは重要かもしれないですね。それすらしてないと、過去のものって本当に調べようがないから、今。
▧大: 僕、整理とかはしないけど、一番よくあるのは、ウィッシュリスト入れとけばセールの時に通知が来るじゃないですか。その機会で「お」ってなるタイプの人は僕だけじゃないと思う。
♣あ: 最近思うのは、新作の発売価格ってもはや新車とか新築みたいな、ご祝儀価格みたいなもんだよなって思うときはあるよね。ほぼ確実に半年か一年で30% off になるじゃん、今。もう、半年以内に手を付けられないんだったら定価で買っちゃいかんなっていう。買った瞬間に価値が30%落ちてるようなもんだよ。もう新車と一緒だよ。
▧大: まぁだから、僕は「積みゲー」アンチ、「なら後で買えばいいじゃない。」派なんで。そこは、「今やりたいかどうか」じゃないか、と。
♣あ: 積んでるうちにサブスク〔Xbox Game Pass や PlayStation Plus ゲームカタログ〕に入るっていう最悪の体験を何度もしてるから。
◎め: 最近、それプラス「更にお金を払うことで数日前に遊べます。」みたいな――
❖が: 先行アクセス。
♣あ: 逆に、定価を払うなら先行アクセスできなきゃ、もう意味が無いなって感じはある。
▧大: 先行アクセス、なー。そんな……せいぜい一日二日早く遊びたいって、どういう気持ち?誰よりも早く遊びたいってこと?
◎め: いや別に、「誰よりも」っていうか、単純にめっちゃ楽しみにしてたゲームなら一日でも早くやりたいっていう――
♣あ: そもそも「予約発表日から遊びたかったが?」みたいな。
▧大: いやでも、その先行アクセスでサーバーがパンクしてログインできず、実質遊べなかったとかも全然起きる話だと思うし。なかなかあれもリスキーですよね。
♣あ: 聞いた話だと、プレミアムとか予約特典をつけるときに早期アクセスなら工数がかからないからっていう――
◎め: なんか、先行アクセスとかって結構嫌われてる気がするんですけど、逆にそこで工数を割かないのであれば、開発にとっては得でしかない訳じゃないですか。で、払う側も普通にプレイしたいんだったらスタンダード・エディション買えばいいだけだし。言ってしまえば、お布施したい人だけがお布施してる状態じゃないですか、先行アクセスなんて。全然健全だと思うんですけど、なんかすごい嫌われてるのが、意外。
▲半: うーん、やっぱり「平等さ」なんじゃないですか?
◎め: これも「平等」じゃないですか?そういう先行アクセスってオンラインゲームとかだけじゃない訳で。別に、ソロゲーで先にやったからどうってことも無くないですか?
▲半: まぁ、無いけど、やっぱり一般的に「先にさわれる」っていうことは先行者利益があるよねってふうに思っちゃうだけじゃないですか?そもそも、そこまでお金を払えない人が居て、お金払ってる人だけ先行できるのが平等じゃないよねって話では。
▧大: 「ずるい」的な?
◎め: スタンダード買った人、別に何も「損」してないじゃないですか。
▲半: ――してないけど、そう思っちゃうんじゃないですか?
▧大: 僕なんかは単純に「みんな、もっと冷静に選んだら?」って思うだけだったけど。「本当にそのプレミアム、要る?」みたいな。めがぬさんの言うところの「平等」ってのは、確かに言われてみればそうだなって。
◎め: 昨今は、ゲーム実況とかも多いわけじゃないですか。そういった配信から開発者は利益を得られない状況だし、ちょっとでも回収できる、そういう選択肢があっても別に良いんじゃない?って、個人的には思います。
▧大: ――だんだん、新作よりも更に新しいものを追う話に……。そういや、昔 Devolver Digital が E3 で、「ウチは先行アクセスよりも早い、『出てないアクセス』を始めます!」みたいな、アホみたいなショーケースで皮肉ってましたね。
♣あ: でもみんな、『GTA』 [^2] が出るときには飛びつくんでしょ!
[^2]: 『Grand Theft Auto VI』(Rockstar Games)が2026年11月19日に発売予定(現在)。
配信本編
この話のつづき、配信本編はこちら。
出典
- "【ゲーム雑談】リリース予定をチェックしようゲームの会:2026/4/9~【りりげむ】," YouTube, 2026. https://www.youtube.com/watch?v=ngpl6UY6O-Y (accessed Apr. 20, 2026).
- “PRAGMATA公式サイト,” CAPCOM, 2026. https://www.capcom-games.com/pragmata/ja-jp/ (accessed Apr. 23, 2026).
- H. Fujiwara, “大盛況オープンワールド『紅の砂漠』、やたら「木」が強いと話題に。丸太を持ったら、ボスさえ一撃,” AUTOMATON, Mar. 26, 2026. https://automaton-media.com/articles/newsjp/20260326-432333/ (accessed Apr. 20, 2026).
- K.K, “『紅の砂漠』NPCの’強欲’を悪用した罠が話題。リンゴにつられて谷底へ落ちる落ちる,” Game*Spark, Apr. 06, 2026. https://www.gamespark.jp/article/2026/04/06/164841.html (accessed Apr. 20, 2026).
- “北斗の拳 (対戦型格闘ゲーム),” Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/北斗の拳_(対戦型格闘ゲーム) (accessed Apr. 21, 2026).
- “ヴァンパイア | カプコン ファイティング コレクション,” Capcom, 2026. https://www.capcom-games.com/cfc/ja-jp/title/vampire.html (accessed Apr. 21, 2026).
- “カプコン ファイティング コレクション,” Steam, 2022. https://store.steampowered.com/app/1685750/ (accessed Apr. 22, 2026).
- K. Takenaka, “格闘ゲームの祭典「EVO Japan」新メイン種目『ヴァンパイアセイヴァー』では「ガード不能禁止」ルールあり。ただし‘申告制チャレンジ’風ルールに,” AUTOMATON, Dec. 10, 2025. https://automaton-media.com/articles/newsjp/evo-japan-2026-20251210-370455/ (accessed Apr. 21, 2026).
- Mark L. Lester, Commando, 20th Century Fox, 1985.
- “空の軌跡 the 1st,” 日本ファルコム, Mar. 12, 2026. https://www.falcom.co.jp/sora/ (accessed Apr. 21, 2026).
- kamenoko, “早期アクセス、先行アクセス、アドバンスドアクセス......似た響きの言葉が多すぎる!?何がどういう意味なのか用例を元にバッチリ解説,” Game*Spark, Oct. 07, 2024. https://www.gamespark.jp/article/2024/10/07/145795.html (accessed Apr. 21, 2026).
- “Devolver Digital - Big Fancy Press Conference 2017,” YouTube, 2017. https://www.youtube.com/watch?v=WqPT9hyPANs (accessed Apr. 21, 2026).
- “Grand Theft Auto VI,” Rockstar Games, 2026. https://www.rockstargames.com/VI (accessed Apr. 21, 2026).
参考用に YouTube の自動文字起こし機能を使用していますが、それ以外の要約・編集には生成 AI を使用していません。




